「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由 (2/5ページ)
人里に近い「境界」の生き物だった
キツネもタヌキも、深い山奥ではなく、人間の住む集落に近い「里山」に生息しています。
神出鬼没: 夜行性で、夕暮れ時(逢魔が時)にふらっと姿を現し、すぐに消える。そのミステリアスな動きが「幻覚を見せられたのでは?」という想像を掻き立てました。
擬態のプロ: タヌキは驚くと擬死(たぬき寝入り)をしますし、キツネは茂みに隠れるのが非常に上手です。こうした「消える」「死んだふりをする」といった行動が、変化(へんげ)の能力として解釈されたのではとされています。
鳴き声や足音の不気味さ昔の夜は現代とは比較にならないほど暗くて静寂。
キツネ: 絵本での定番「コンコン」ではなく、実際には「ギャーッ」という鋭い鳴き声を上げます。これが闇夜で響くと、まるで女の人の叫び声や、物の怪のように聞こえます。
タヌキ: 夜行性なので、餌を漁りに民家の床下や屋根裏に入ることもあり、そのとき大きな音を立てて歩いたり、物を動かしたりする習性があります。これが「正体不明の物音」として恐れられた可能性があります。
宗教と外来文化の影響キツネ(稲荷信仰): 稲荷神の使いとして神聖視される一方、大陸から伝わった「九尾の狐」のような、人をたぶらかす妖術使いとしてのイメージが混ざり合いました。