『豊臣兄弟!』まるで古代ローマ「尾張コロシアム」は実在した?“八角形”にこだわった信長の思想 (6/6ページ)
つまり信長は、安土城を単なる戦のための城ではなく、人々を驚かせ、圧倒する「見せる建築」として築こうとしていたのです。さらにそこには、仏教寺院やキリスト教教会が持つ「神聖な空間」としての意味も重ね合わされていました。
安土城の天主は、戦うための要塞というよりも、壮麗な宮殿であり、祈りの場に近い存在だったのではないでしょうか。それまでの城とはまったく異なる、きわめて独創的な建築、その象徴こそが「八角形」だったのです。
そして「尾張コロシアム」は史料には残らない、ドラマ上での創作です。しかし、もし信長が安土城と同様に「人々の記憶に残る舞台」を作ろうとしたとするならば、あの八角形の競技場は、きわめて“信長的”な発想だったと言えるのではないでしょうか。
※参考文献
Kobe Universty Repository 『信長の霊廟建築としての安土城:八角形の造形とユリウス二世廟からの考察』
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