『豊臣兄弟!』直(白石聖)の孤独と別れの予感…“家族の輪”に入れなかった直は豊臣秀長の原点だった (4/8ページ)

Japaaan

小一郎に対する直のアンサーソングは見事で、この二人はこれからソウルメイトとして深い絆で結ばれていくのか……感じさせられたものです。

今は、村にいた頃のように突然野盗集団に襲われ殺される恐怖はなくても、信長に仕えている(というより無鉄砲な兄・藤吉郎に仕えている)状況は、直にとっては心安らぐようなものではなかったでしょう。

“いつ小一郎の身に危険が降りかかるかもしれない”という、別の恐怖や不安を、常に抱いていたはずです。

それが今回、藤吉郎を助けるため無鉄砲なことをしそうな小一郎を見ていると、さらに不安に追い込まれていくのも当然でしょう。

「豊臣家族」の“輪”に居場所がなかった直

姉・とも(宮澤エマ)、妹・あさひ(倉沢杏菜)、その夫・弥助(上川周作)や甚助(前原瑞樹)、皆を包む母のなか(坂井真紀)という、兄弟たちの家族。

皆、明るく仲良しで、普段は藤吉郎のことを「お調子者」「エロ猿」などと悪口を言って笑っているものの、人質の件を聞けば、そこは家族なので皆、本気で心配しています。

そして、寧々もすっかりそんな家族に溶け込んでいる様子でした。豊臣の家で料理の手伝いをしている寧々は、本人からのプロポーズはまだでも、もうすっかり「お嫁さん」というポジションを確立している様子でしたね。

けれど、そんな家族の中で、“直の居場所”は不明瞭でした。

「藤吉郎が結婚するまでは……」と、直と一緒になるのを遠慮していた小一郎。

そのせいで、直は、許嫁でもない・妻でもない・家族でもない、とても曖昧なポジションでした。

3人が村を出てから約5〜6年が経過したのではないでしょうか。その間、小一郎は兄者のほうばかりを見ていて、直にプロポーズもしていません。

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