『豊臣兄弟!』直(白石聖)が救った少女は何者?この悲劇は“刀狩り”の複線か?小一郎の後悔と転機 (3/8ページ)
領地争いに励む戦国武将や家臣も、その腹を満たし命を紡いでいるのは「米」。その米を作るため、必要不可欠なのが天の恵みである「水」。
日照り続きで水が枯渇すれば、それを奪い取るか守るかで当然、壮絶紛争が起こります。
もし、この村の為政者が領地の支配や管理に目を向け、水の奪い合いを防いでいてくれたなら。
直は殺されることなく、豊臣の家族が待つ家に戻り、祝言を挙げれていたでしょう。
農民の死活問題を「そんな小さきこと」と一蹴した弥助室町時代から戦国時代といわれる1481年〜1601年の120年間、冷夏や干ばつによる飢饉は数年おきに24回ほど発生したそうです。
その中には1566年も含まれています。
8話の主役・墨俣一夜城があったとされるのは、永禄4年(1561)もしくは永禄9年(1566)頃。ドラマでは、ちょうど干ばつの真っ只中だったのでしょう。
戦国時代というと武将の活躍や合戦がよく取り上げられますが、その裏で最も苦しい生活を強いられていたのは農民でした。
直が故郷の村に戻り、父親・坂井喜左衛門(大倉孝二)に会っている間、お供で付き添った弥助は、小一郎とも友人だった玄太(高尾悠希)とおしゃべりをしていました。
玄太は弥助から、農民だった小一郎と藤吉郎が村を出てから侍になり活躍していること、織田信長(小栗旬)の元で出世したことを聞きます。
玄太は、「藤吉郎たちはそんなに偉くなったのか」といい「じゃったらなんとかしてほしい!ここのところ日照り続きで、あちこちで水の取り合いで争い続き。このままではまた不作だ」と頼みました。
けれども、その友人の頼みに対し、弥助は……
「あいつら、今美濃攻めの真っ最中じゃ。こんな小さきことにはかまってられんわ!」と。