『豊臣兄弟!』第9回、あの“謎の武将”は誰だ?斎藤龍興の忠臣・長井隼人正道利の最期【後編】 (3/7ページ)
この騒動は、京都妙心寺43世で美濃崇福寺住職でもあった禅僧・快川紹喜(かいせん じょうき)と義龍との間で起きた、激しい宗教上の対立でした。
快川は、武田信玄(演:髙嶋政伸)から篤い崇敬を受けた人物で、甲斐恵林寺の住職も務めた名僧です。武田家滅亡の折には「心頭滅却すれば火もまた涼し」の言葉を残し、炎上する恵林寺山門で壮絶な最期を遂げた人物としても知られています。
道利はこの紹喜と親交があり、それゆえ義龍との間に齟齬が生じていた可能性が高いと思われます。ただ、それだけで後斎藤家の中心的人材である道利を退けるとは考えにくいでしょう。おそらくは、義龍があまりにワンマンであったため表に出てこなかったのではと推測されます。
義龍時代、道利は金山城(岐阜県可児市)城主としてその一帯を知行し、美濃東部を押さえて織田信長(演:小栗旬)の侵攻を防いでいました。