朝ドラ【風、薫る】“怖い。人が” りん(見上愛)の呟きが刺さる…明治のコレラと令和のコロナに共通する差別と恐怖 (6/9ページ)
「由縁の友戌の見舞」コレラになった犬を見舞う十二支の動物たち 歌川芳盛 東京都立図書館
感染者が送られる『避病院』は『死病院」2話では、りんが想いを寄せる幼馴染・虎太郎(小林虎之介)の母親が感染します。囲いを付けた戸板の乗せ『避病院』へ運ばれる母。
けれども病院とは名ばかりで、治療をするわけでもなく隔離をするだけで「一遍行ったら帰ってはこられない」場所でした。
思わず近寄ろうとするりんに、無言で首を振り「来るな」と制する虎太郎が切ない。
史実でも、避病院に運ばれた患者は次々と死んでいくため『死病院』として恐れられたそうです。
「避病院では患者の生き胆を抜く」「医師が井戸で毒を撒いている」などのデマも広がり、実際に医師が住民に殺される事件も起こっています。
「防疫こと看護婦の力が発揮できる機会」感染した側も治療や看病する側も命懸けだった時代に、有効な感染症対策を高じて実践したのが、一ノ瀬りんのモデルである大関和だったのです。
和は、赤痢感染拡大防止においても大きな貢献をしています。
大関和は、看護師養成所を卒業しキャリアを重ねた後、越後高田の知命堂病院の婦長を務めますが、毎年全国で赤痢の集団感染で数多くの死亡者を出していることを知ります。