朝ドラ【風、薫る】“怖い。人が” りん(見上愛)の呟きが刺さる…明治のコレラと令和のコロナに共通する差別と恐怖 (7/9ページ)
欧米の最新の感染症対策を学んでいた和は「防疫こそ看護婦の力が発揮できる機会」と確信。桶や鋤、消毒用具、雑巾、清潔な手拭いなどを馬車に積み込み医師に同行し、感染地域の各家庭を巡り診察・隔離を行おうと試みました。
けれど、もし赤痢と診断されれば「死病院」に送られてしまうと、村人たちから今にも襲われてしまうのではないかと思うほど激しい抵抗にあったそうです。
和は、医師とともに「避病院」を改良して看護と治療の場所にすることを本気で訴えます。
そして、実際に避病院に出向き、患者の体や衣類を清潔にして放置された排泄物を処理するなど、ナイチンゲールがクリミヤ戦争の野戦病院で行った対策を実践。そのことで、赤痢による死亡率を43%から2%まで下げることに成功したそうです。
この偉大な和の功績は全国に広まり各地から防疫の依頼が殺到。和は執筆や講演、後進の育成などで衛生概念の普及に邁進することとなったのです。
看護の現場に飛び込み業績を上げていった大関和。そんな看護婦が社会で自立して働ける仕組みを作っていく鈴木雅。
人々の健康や命を看護で守るという志を同じくしながらも、二人は役割を分かち合って近代看護の道を切り拓いたのでした。
性格がまったく異なるダブルヒロイン。NHK朝ドラ「風、薫る」公式サイトより
学問は世を渡る翼となり身を守る刀りんの父で、明治維新前に家老職を辞して農家となった一ノ瀬信右衛が、娘たちに教えた言葉。
「世の風向きはくるくる変わる。一時の風に流されず、おのれが頭で考え行き先を考えるのが大事だ。