『豊臣兄弟!』また“弟”に裏切られるのか…織田信長と浅井長政の絆を狂わせた絶望の謀反を考察 (7/10ページ)
謎も多い浅井長政
実際、浅井長政という人は謎も多いようで、同盟を結んだ理由も諸説見受けられます。
個人的には今回のドラマで描かれているような「義にかたい愛情深いプリンス」説が好きです。(残された肖像画はぽっちゃり男子ですが)実際、「この豊臣兄弟で描かれている人物像が史実に近いのでは?」という意見も多数みかけます。
長政のそんな人柄が偲ばれるのが、家臣に宛てた手紙。
長浜城歴史博物館には、「姉川合戦の翌年、浅井長政が家臣の阿閉甲斐守に宛てた書状」が残されています。
阿閉甲斐守の子息・五郎右衛門尉をはじめ一族が討死したことを慰め、信長との戦いが終息したあかつきには、恩賞を与える
と述べている内容で、姉川合戦に関して長政が家臣へ宛てた感状で原本が残る唯一のものだそうです。
また、石川武美記念図書館蔵には、小谷城が陥落し自害する前日、長政は片桐直貞に当てた感状も現存しているそうです。
長政は自分に付き従ってくれた直貞に対し
「忠節抽ぬきんぜられ候」と忠義の心を称賛し、勇敢な覚悟に対する感謝の気持ちは書き尽くすことができない
と述べています。
非常に小さな紙にしたためられているのは、懐に隠しやすいように長政が配慮したのだろうと考えられているそうです。
主君が家臣に与える感状は、いわば次の就職先に向けての推薦状のような役割もあったとか。