『豊臣兄弟!』なぜ慶(吉岡里帆)や寧々(浜辺美波)は男に媚びない?実は史実に近い戦国女性の姿 (2/7ページ)
しかし、『豊臣兄弟!』で描かれる女性像は、戦国時代に生きた女性たちの実像に近いと考えられるのです。
小一郎に対し、まったく媚びない慶。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
戦国時代の女性は「不自由」だったのか慶が小一郎に対し、あふれ出る感情を露わにするシーンについて、ネット上では「慶の立場が痛ましい」「小一郎の優しさが胸に刺さる」「慶の密会には何か裏がありそう」といった声が飛び交いました。
なかでも注目されたのは、慶の小一郎に対する「媚びない態度」と、密会と思しき城下での「行動の自由さ」です。
私たちは、戦国時代の女性に対して、「男性社会における地位の低さ」や「政略結婚の犠牲者」というイメージを抱きがちです。しかし実際にはこの時代は、まだ女性の地位が保障されていた中世の延長線上にありました。
中世の幕開けとされる鎌倉時代の女性は財産の継承権を持ち、武士の世界では女性の地頭すら存在しています。その慣習は、室町・戦国期にも引き継がれ、有力な後継者がいない場合、女性が城主となる例もありました。