お寺の香炉で煙を浴び身を清める風習はなぜ?宗教を超えて広がる“煙”による祈りと浄化の思想 (2/4ページ)

Japaaan

中国の香炉(イメージ、フォトACより)

密教の真言宗や天台宗などでは、護摩焚きという儀式があり、こちらも火と煙による浄化の側面が強いものです。

本尊の前で薪を焼き、その炎で煩悩を焼き尽くします。持ち物(バッグや財布など)を護摩の煙にかざして清める「護摩加持(ごまかじ)」を行うこともあります。

また、古来より、火や煙は「あの世とこの世をつなぐもの」と考えられてきました。こちらも拝火教の煙で死者の魂を呼び寄せる影響のようです。煙を焚くと亡くなった愛しい人が現れる「反魂香(はんごんこう)」というモチーフは、『源氏物語』など多数の古典に登場します。

香りの良い煙は「仏様の食べ物(香食)」とも言われ、供養と浄化の両方の意味を持っています。ただ、仏陀は匂いの強い物は良くないとしているため、香料の少ない線香を焚くようになったといわれています。

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