お寺の香炉で煙を浴び身を清める風習はなぜ?宗教を超えて広がる“煙”による祈りと浄化の思想 (1/4ページ)
この間寺めぐりをしていて、本堂の前にある大きな香炉「常香炉」から出る煙を浴びました。「この習慣はなぜだろう?」と、疑問に思ったことはありませんか?
線香の煙には「汚れを祓い、心身を清める」力があるとされ、体の悪いところに煙をあてると良くなるという信仰があります(頭に浴びれば知恵がつく、膝にあてれば痛みが和らぐなど)。みなさんも一度は、お寺の前で煙を浴びたことがあると思います。
また、仏前でもお線香をあげる「焼香」をしますよね。これは仏教だけなのでしょうか?いつから行われているのでしょうか?
各宗教での捉え方をご紹介します。
宗教の「煙」 仏教では清めのアイテム
仏教は拝火教(ゾロアスター教)の流れを汲みます。拝火教とは世界一古い宗教の一つといわれ、古代ペルシア(現在のイラン)が発祥。世界3大宗教の基礎になっています。ゾロアスター教は、最高神アフラ・マズダを光(善)の象徴として火を崇め、「火」を介して祈りを捧げます。