健診で見逃してはいけない 胸やけ・便秘・胃もたれの裏に潜む体からのサイン (1/2ページ)
最近、胃もたれや便秘、胸やけ、腹痛が続いていないだろうか。
つい「食べすぎかな」「ストレスのせいかも」で済ませがちだが、実は糖尿病や肥満症などの生活習慣病と深くつながっていることがある。今回は、藤保クリニック院長の飯島康弘先生に、生活習慣と消化器症状の関係について聞いた。
飯島先生によると、生活習慣病と消化器症状は別々の問題ではない。特に関係が深いのは、内臓脂肪、食事内容と食べ方、自律神経や血糖の乱れだという。
肥満、特に内臓脂肪が多いとお腹の圧が上がり、胃酸が食道へ逆流しやすくなる。その結果、胸やけや呑酸などの逆流症状が起こりやすい。さらに糖尿病では、長期にわたる高血糖によって自律神経(特に迷走神経)の働きが障害され、胃腸の動きに影響が出ることもある。典型例が「糖尿病性胃不全麻痺」で、胃もたれや吐き気、少し食べただけで満腹になる症状につながるという。
便秘も見逃せない。運動不足、食物繊維不足、水分不足、食事時間の乱れに加え、糖尿病に伴う神経障害が重なることで、腸の動きが落ちやすくなる。胃腸の不調は、単なるお腹の問題ではなく、生活習慣の乱れが表に出たサインのことも少なくない。
胃腸は「何を食べるか」より「どう食べるか」にも正直食事では、脂っこいもののとりすぎに注意が必要だ。脂肪の多い食事は胃の排出を遅らせ、胃もたれやむかつきの原因になるだけでなく、逆流症状を悪化させることもある。夜遅い夕食も要注意で、食後すぐ横になる習慣は胸やけを招きやすい。
一方、便秘の大きな原因になるのが食物繊維不足だ。野菜、豆、海藻、きのこが少なく、加工食品や精製された炭水化物に偏ると、便のかさが減って腸の動きも鈍りやすい。さらに、早食い、ドカ食い、欠食後のまとめ食いは、膨満感やげっぷ、腹部不快感の原因になりやすいという。
見直しのポイントはシンプルだ。脂っこい食事を控える、夕食を遅くしすぎない、食物繊維を増やす、よく噛んで食べる、食事時間をできるだけ一定にする。こうした基本が、胃腸を整える近道になる。