2024年紅麹事案 九州大学今坂論文への疑義申立——「プベルル酸が同定されている」という前提なき断定への異議—— (4/6ページ)
4 報道機関への疑義申立——共同通信・日経・高知新聞等
今坂論文が公表された後、共同通信社、日本経済新聞社、高知新聞社等の報道機関は当該研究を引用し、「紅麹にPAが混入していたメカニズムが解明された」「PAが原因であることを裏付ける研究が発表された」等の趣旨で報道した。
しかしこれらの報道は、PAが紅麹・紅麹コレステヘルプに含まれていたという前提を検証せずに踏襲するものである。弊社が開示文書によって確認した事実——収去なき断定・検体の小林製薬一元供給・保持時間の乖離——は、いずれの報道においても言及されていない。
弊社はこれらの報道機関に対して順次疑義申立を行い、科学的根拠の欠如と報道の前提の誤りについて申し入れを行う予定である。
報道機関への疑義申立は学術論文への申立と同様に、科学的事実の正確な伝達を求めるものであり、特定の個人や企業を攻撃する意図はない。
5 現代のガリレオガリレイ——科学が腐るのを見て見ぬ振りはできない
弊社は、本件において自らを「現代のガリレオガリレイ」と位置付けることをいとわない。
ガリレオが「それでも地球は動く」と言い続けたのは、権威への反抗ではなく、観測データが示す事実への誠実さからであった。当時の権力は証拠を持たなかったが、ガリレオには観察・記録・計算があった。
弊社もまた、感情や推測ではなく、情報開示請求によって取得した行政文書という「証拠」を持っている。ガリレオの時代と根本的に異なるのはこの点である。
・ 紅麹とプベルル酸は、行政が公的に証明した形で「接続」していない。
・ 科学が腐るのを見て見ぬ振りはできない。
・ 弊社には開示文書がある。
弊社代表の森は、1989年頃のメバロチン(プラバスタチン)上市講演会に参加し、スタチン発見の歴史——遠藤章博士のコンパクチン(モナコリンK)発見——をリアルタイムで経験した一人である。紅麹は単なる食品素材ではなく、1000年以上にわたる東アジアの発酵食品文化の担い手であり、その科学的地位の不当な毀損は許容できない。
弊社は、本件が医学・食品科学・行政学の交差する重要な検証案件であると認識している。