胃が痛いときにお茶を飲んではいけない。春の胃不調、やりがちな間違いと日々の胃ケア (1/5ページ)
春は胃にとって、なかなか厳しい季節だ。年度替わりのストレス、歓送迎会での暴飲暴食、朝晩の寒暖差。こうした要因が重なり、「胃がもたれる」「食後にキリキリする」「喉のあたりがムカムカする」といった不調が起きやすくなる。
不調を感じると、多くの人はまず市販の胃薬を飲む。それで治まれば問題ないのだが、「何度飲んでもすぐ再発する」「そもそもあまり効いた気がしない」という人が少なくないのも事実だ。一般内科医・消化器病専門医の工藤あき先生によれば、それには理由がある。
胃の不調には、3つのタイプがある胃の不調は大きく「胃もたれ」「胃痛」「胸焼け」の3タイプに分けられ、それぞれ原因がまったく異なる。
「胃もたれ」は、食べ過ぎや脂っこい食事、早食いによって胃の動きが低下している状態。「胃痛」は、胃の知覚過敏が起きている可能性が高く、寒暖差や日常的なストレスが引き金になりやすい。「胸焼け」は、胃と食道の間にある括約筋が緩み、胃酸が食道に逆流することで起こる。
市販の胃薬の多くは「胃酸を抑える」「粘膜を保護する」という作用が中心だ。こうした薬は対処療法として有効な場面もあるが、根本的な原因が続いている限りすぐ再発しやすい。調査では10人に1人が慢性的な胃の不調を抱えており、仕事を休んだり早退したりするほど深刻な状態に陥ることもあるとわかっている。工藤先生は言う。「胃薬は対処のためのもの。大切なのは、日々の食事と生活で胃の環境を整えていくことです」。
「胃にいいつもり」が逆効果になるケースタイプ別に、意外と知られていないNGな行動がある。
胃もたれのとき、消化によさそうだからとうどんやパンを選ぶ人は多い。しかし小麦に含まれる一部の成分は腸内で発酵しやすく、ガスや腸の張りを引き起こすことがある。ふわふわのパンも、バターなどの脂肪分が弱った胃腸には負担になる場合がある。
胃痛があるとき、「お茶でも飲んで落ち着こう」と思う人も要注意だ。