「死ぬほどやりました。すぐ半裸になりました」——あの音を作ったチームの一人が、40年後にTikTokにいた (1/4ページ)
放課後、友だちの家のテレビの前に陣取った記憶がある人は、少なくないはずだ。何度やっても死ぬ。鎧が弾け飛んでいちご柄のパンツ一丁になり、もう一発食らえば白骨化して散る。それでもまた、コンティニューしてしまう。BGMが頭から離れないまま学校に行った、あの朝——。
1985年にアーケードで登場し、後にファミコン・スーパーファミコンへと移植された横スクロールアクションゲーム「魔界村」は、そういう記憶を持つ世代が確実に存在する作品だ。騎士アーサーが魔物の大群をかき分けてプリンセスを救いに行くというシンプルな構造でありながら、初見殺しの高難度とゲームをクリアするには2周しなければならない仕様が、当時のプレイヤーたちを熱狂させた。
そのゲームが今、TikTokとInstagramのコメント欄で「同窓会」を起こしている。
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■ コメント欄に溢れた、あの頃の記憶
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作曲家・藤田晴美氏が「おかんP」として投稿した「まがい村」——魔界村へのリスペクトを込めた完全オリジナル楽曲——のコメント欄には、投稿からわずか1日でこんな声が集まった。
「死ぬほどやりました!すぐやられて半裸になりました」
「ゾンビには長ネギ!!!いつもかっこいいなぁ」
「ライブもメッチャ行きたい…いつか必ず…!!」
「うわあああ!これは凄い!堪らんなあ‼痺れる。」
数字ではなく、記憶が動いている。
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■「死んだときの音」を作ったチームの一人
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「まがい村」がただのオマージュ曲と一線を画す理由が、ここにある。
魔界村のBGMを担当したのは森あやこ氏だ。藤田氏ご自身もSNSで明確に述べている——「曲を作ったのは森あやこさんで、私は効果音と曲の音源を担当しており、みなさんが何度も聞いた死んだときの音などを作っていました」と。
鎧が砕ける音、白骨化して散るあの音——藤田氏が携わったサウンドチームが、あの体験を設計していました。あの音を作り上げたチームの担い手たちの名前を、ほとんどの人が知らなかった。