「天皇」も「日本」も最初からあったわけではない?天皇家の系譜から読み解く古代史の謎【後編】 (5/6ページ)
このように考えると、天皇について語る際、ことさらに「万世一系」などという言葉を強調することは、やや的を外した議論と言えるのかもしれない。
しかしながら、日本の皇室が仮に継体天皇を祖とするとしても、1,500年にもおよぶ世界に誇るべき稀有な王統であることは揺るがない事実である。さらに、戦後の皇室が一貫して示してきた国民に寄り添う姿勢には、尊敬以外に表す言葉が見当たらない。
そして、上皇陛下、今上陛下が歩んでこられた平和への道が、いかなる政治的思惑によっても損なわれることなく、これからも続いていくことを願ってやまない。
最後にひと言、述べさせてもらいたい。それは、歴史をより精緻に見つめ直すためには、このような視点を持つことこそが重要なのではないだろうかということだ。読者の皆さんは、どのようにお感じになるだろうか。