「それ、年齢のせいじゃないかも」“もの忘れ展”で知るアルツハイマー病のサイン (3/4ページ)
「記憶が不安になってくるとメモを増やしますが、量が多くなると整理できなくなり、同じ内容を何度も書いてしまうこともあります」
質問形式でアルツハイマー病の初期症状の理解を深める
会場では、アルツハイマー病の初期症状を体験しながら理解ができる冊子も配られていました。中身はいくつかの質問形式で脳の働きを確認する質問が掲載されています。
これは、できたかどうかを見るためではなく、普段の生活でどんな能力を使っているのかということ、アルツハイマー病になったときにどのような影響を受けるのかというのを知るための質問となっています。
●3つの言葉を覚える
冊子ではまず、絵を見て3つの言葉を覚える問題が出題されます。
(例:ひまわり、うさぎ、じてんしゃ)
これは、記憶力の中でも“近時記憶”と呼ばれる働きを確認するものです。その場で覚える力だけでなく、少し時間が経ったあとに思い出せるかどうかがポイントになります。
「記憶には、すぐに覚える“即時記憶”と、少し時間が経ってから思い出す“近時記憶”があります。アルツハイマー病では、この“近時記憶”の働きが最も早く影響を受けることが多いです」
●買い物前の準備を考える
「財布を持つ」「何を買うか思い出す」「行き先を決める」など、日常的な行動を思い浮かべるこの問い。
ここでは、記憶に加えて、計画力や段取りを考える“前頭葉の働きが使われていると言います。
「お買い物に行くには何が必要かを考え、順番を組み立てて実行する。これは脳の司令塔である前頭葉の機能を使っています。こうした機能が低下すると、これまで当たり前にできていた行動がスムーズに進まなくなることがあります」
●「動物の名前をできるだけ多く挙げる」
さらに、「1分間でできるだけ多くの動物の名前を挙げる」という問題も。