朝ドラ「風、薫る」看病婦と看護婦見習いが助け合う日は来るのか…明治時代の看護の過酷な現実 (3/9ページ)
NHK朝ドラ「風、薫る」公式「X」より
※現在では「看護師」という名称ですが、この記事では当時の名称に合わせ「看護婦」と表記しています。
※本記事では登場人物のモデルとされる実在人物を紹介していますが、ドラマ上の人物設定や物語展開は創作を含むため、実在人物の生涯・経歴とは異なる場合があります。
前回、「フユは本当に嫌な先輩?」という記事で、ドラマでは超絶感じが悪いベテラン看病婦・永田フユ(猫背椿)も、実在のモデル・吉村セイは人望の厚い後進の指導にも熱心な人だったことを、ご紹介しました。
朝ドラ【風、薫る】フユは本当に嫌な先輩?実在モデル・吉村セイは若き看護婦を導き慕われた“人格者”だったけれども、実際は、吉村セイのように、キャリアもスキルも人格も揃っている看病婦は稀有だったそうです。
当時の看病婦の実態は、「看病婦を雇ったとき、なり手がいなかったので、やむおえずに吉原のやり手婆さんを連れてきた」(『明治女性史』)、「あばずれのしたたか者と思われるような者ばかりであった」(職業婦人調査)だったとか。
原案になった伝記によると、見習いで病院を訪れた大関和は、看病婦たちの患者に対する処置の手荒さ・物言わない患者は「要求はない」と決めて無視をするなど、あまりの雑な看病ぶりに驚いています。
ドラマでも、最新看護を学んだ“ナース7”が、看病婦たちの雑な仕事ぶりに度肝を抜かれているシーンが描かれていましたね。
