小林製薬紅麹事件研究解説青カビ説の崩壊——小林製薬自身の説明が内包する「現場の常識」への根本的矛盾 (5/5ページ)
・ 青カビ付着タンクの発見日時・記録・写真はなぜ開示されないのか
・ 菌株の Chain of Custody(検体の保管・移送・同定の連鎖)はなぜ文書不存在なのか
・ 「青カビはある程度は混じることがある」と言った職場で、なぜ特定菌株が原因として断定できるのか
・ 行政は食品衛生法第28条に基づく収去(独自採取)を行わず、小林製薬提供の検体のみに依拠しているが、それで「断定」は可能か
これらの疑問に対して、厚生労働省・国立医薬品食品衛生研究所・大阪市は情報公開請求に対して「文書不存在」と回答している。(PR73以前の各号参照)
【本号のまとめ】
・小林製薬は2023年4月、床落下品(紅麹原料約33キロ)の一部1キロを最終的に出荷していた
・「床落下品を出荷する」という判断は従業員が自発的に行うものではなく、組織的品質管理文化の問題を示す
・「青カビはある程度は混じることがある」という品質管理担当者発言は、食品製造の常識に根本的に反する
・カビを「食べない」のは人間・動物共通の本能であり、管理されていない青カビを「原因物質」として断定できる科学的根拠は示されていない
・品質管理の崩壊の責任は経営にあり、現場従業員に帰することは製造従事者への冒涜である
→ 続く(PR81):行政の「収去なき断定」問題と、消費者庁への公開質問状への回答期限(2026年6月15日)
株式会社薫製倶楽部
代表取締役・薬剤師 森 雅昭
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