『豊臣兄弟!』上月城の全員自害、史実は?別所長治はなぜ謀叛?饅頭こわい村重…第22回放送を考察 (7/8ページ)

Japaaan

……某(それがし)に切取の事を仰付られしかば身命を抛(なげうち)切鎮めるべしと言上なるに春永(信長)莞尓(かんじ/にっこり)として答をなさず坐右と見たまふに高坏(たかつき)に饅頭を盛並しものあり腰刀を引抜切先に三つ五つ串貫(さしつらぬき)いうに村重我寸志なり食すべしとて目の上に差付たまふ一坐色を失なふ中に荒儀(荒木)聊(いささか)恐るるさまなく有がたしとにじりより大の口をくわつと開き切先に貫し饅頭を只一ト口(ひとくち)に食ん(くわん)となす春永(信長)大きに笑いたまひ聞及し汝(なんじ)が大膽(だいたん)我をかく驚せり望に任せ切取て摂津守たるべしと仰ければ村重面目を施し直(すぐ)に打立程なく一国を切従へしが……

※歌川国芳「太平記英勇傳 荒儀摂津守村重」

信長が笑顔で刀を突きつけてくるなんて、実に恐怖以外の何物でもありません。周囲が恐れおののく中、村重当人はためらうことなく大口を開け、饅頭を一口で平らげたということです。

この豪胆ぶりこそ村重の真骨頂であり、また大言壮語を実現せしめるだけの武勇と知略を兼ね備えて摂津一国を斬り従えたのでした。

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