新品エアコン高騰で注目集める「中古」、猛暑と省エネ基準で問われる買い替えの判断軸 (2/3ページ)
穐山氏によると、現場では10年以上使用しているエアコンについて「故障する前に交換したい」「新品は高いため費用を抑えたい」といった相談が増えているという。エアコンは気温が上がる時期に不調が表面化しやすい。冷房の効きが悪い、運転中に異音がする、水漏れがある、電源が入りにくい、使用開始から10年以上経過しているといった症状は、点検や買い替え検討の目安になるとされる。
もっとも、省エネ基準の変更を過度にあおる形で買い替えを促すことには注意が必要である。購入判断では、使用年数や故障状況、電気代、設置環境、修理可能性を含めて比較する必要がある。中古エアコンも選択肢の一つだが、すべての家庭に一律で適しているわけではない。
中古エアコン普及の壁は「保証」と「施工」
中古エアコンへの関心が高まる一方で、消費者が抱きやすい不安は明確である。「すぐ壊れないか」「保証はあるのか」「設置後に不具合が出たら誰が対応するのか」といった点だ。
アイスタでは「アイスタおまかせエアコン」として、自社で買取・点検・整備・クリーニングした中古エアコンを販売している。同社の説明では、設置工事・送料込みで49,500円(税込)から提供しているという。また、対象商品には最大3年保証を設け、学生証の提示で4年保証へ延長するサービスも実施している。穐山氏は「以前は中古エアコンに不安を持つ人も多かったが、最近は価格だけでなく保証やサポート体制を重視する傾向が強まっている」と話す。中古家電が選ばれるには、販売前の動作確認やクリーニングだけでなく、設置後の対応まで含めた仕組みが必要になる。
一方で、長期保証や施工対応をどこまで広域で維持できるかは事業者側の課題である。現在、同社の3年保証の対象エリアは自社対応が可能な一部地域に限られるという。全国展開を進める場合、加盟店や協力業者との施工品質の標準化が問われることになる。