『豊臣兄弟!』宿老追放は信長の慈悲か粛清か?元親はジェンダーレス?安藤父子の最期…史料から第25回を考察 (10/14ページ)
かつての本拠地であった北方城(岐阜県北方町)を奪取したものの、稲葉良通に攻め滅ぼされ、父子ともに自害して果てました。
本作ではそこまで描かれるのか、あるいはナレ死とされてしまうのか、注目したいと思います。
宿老追放は信長の慈悲だった?
覇道を征く信長と、唯一の理解者というお市。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。
かくして宿老たちが追放された後、安土城の天守閣でたそがれる信長の元へ、お市(宮崎あおい)がやって来て言いました。
曰く「疑いだから追放で済んだ。確証が出て来たら、追放では済まなかった(≒死罪)」とか何とか。つまりこれは「追放は信長の慈悲だ」と言いたいのでしょう。
これに対して信長は「役立たずを追い出しただけだ。覇道の者に情けは要らぬ」的なことを言っていました。要するに「天下一統のため、非情にならざるを得ない兄(信長)を、妹(お市)だけは理解している」と言いたいようです。
しかし謀叛の疑い時点で罰していたら、それが冤罪だった場合にどうするのでしょうか。戦国時代に現代の法感覚を持ち出しても意味はありませんが、いくら戦国時代であっても疑惑だけで断罪していたら、それこそ誰もついて来なくなります。