2027年大河『逆賊の幕臣』で北村一輝が演じる“マムシの耀蔵”とは?遠山の金さんも追いやった妖怪の生涯 (3/6ページ)

Japaaan

ちなみに北町奉行は「遠山の金さん」でお馴染み遠山金四郎景元(とおやま きんしろうかげもと)が務めており、金さんは改革(庶民に対する過度な締めつけ)に批判的だったそうです。

そこで鳥居耀蔵は水野忠邦と謀って、金さんを大目付に「出世」させることで、改革の現場から遠ざけてしまいました。

やがてお隣の中国大陸では清国がアヘン戦争(天保11・1840年~天保13・1842年)に清国がエゲレスに敗れ、日本国内に衝撃が走ります。

幕府では、先進的な様式軍備を採り入れるべきと訴えた江川英龍(えがわ ひでたつ)や高島秋帆(たかしま しゅうはん)の策が採用されました。

これが気に入らない鳥居耀蔵は、高島秋帆に濡れ衣を着せて逮捕し、改革派の牽制を図ったのです。

水野忠邦を裏切り、仲間たちに裏切られる

金毘羅様に奉納された鳥居(イメージ)

かくして官民を締めつけ続けた鳥居耀蔵ですが、天保14年(1843年)に水野忠邦が上知令(あげちれい。幕府による所領召し上げ)を計画すると、態度を一変させました。

諸大名や旗本らが反発する中、形勢不利と見た鳥居耀蔵は、何と水野忠邦を見捨てて反対派に寝返ったのです。

おまけに水野忠邦が持っていた機密文書を、政敵であった老中の土井利位(どい としつら)に渡し、水野忠邦は老中辞任に追い込まれました。

水野失脚の功労者として、鳥居耀蔵は新政権でも身分を安堵されます。しかしそれも永くは続きません。

弘化元年(1844年)に土井利位が将軍の不興を買ってしまい、難局を乗り切るために水野忠邦が幕政に復帰したのです。

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