朝ドラ『風、薫る』本当にあった“寛太みたいな詐欺”!七変化の詐欺師に重なる明治時代の弱者たち (7/9ページ)
寛太は明治時代に必死で生きる弱者の代弁者か
一筋縄ではいかないような詐欺師だけれども、殺人などの悪質な犯罪はしない寛太。演じた藤原さんは“寛太という人物像”について、
「明治新政府がシステムを作っていく中で、そのシステムに乗れずこぼれてしまった子どもたちが絶対にいて、それが大人になったのが寛太。
孤児として生まれ育ち、世の中を憎んでいるので『復讐してやる』『金持ちから金を奪ってやる』という気持ちが動機となり詐欺を行い世の中を渡り歩いている。
けれども、社会の弱者の代弁者なので『弱者からは金を取らない、金があるところからしか取らない人間』
と語っていました。すごくしっくりくる寛太像だと思います。
確かに、鹿鳴館の”張りぼての一面”を見抜き、出入りしている人間から金を巻き上げようとし、小金持ち相手に博打で金を巻き上げ、今は「憲法が何かを読んでもいないくせに記念碑に名前を刻みたがるばかな子金持ち」を相手に、寄付金詐欺。
「開化だなんだって今は努力しだいで立身出世っていうけどよ。努力してもどうにもなんねえことなんかいくらでもあるだろ」
悪ぶっているものの、社会的弱者からは盗まない寛太にはどこか好感を持ってしまいます。