朝ドラ『風、薫る』本当にあった“寛太みたいな詐欺”!七変化の詐欺師に重なる明治時代の弱者たち (5/9ページ)
国旗がバカ売れしたため職人は徹夜で作り、日毎に値段は釣り上がっていきました。
この様子を見て、ドイツ人の医学者エルヴィン・フォン・ベルツは「日本人は馬鹿騒ぎをしているが、誰も憲法の内容を知らないのは滑稽なことだ」という皮肉を日記に期しているとか。これは現代も同じなので、耳が痛い思いです。
前述した、寛太も同じようなことを言ってましたね。盛り上がるときは「高値に釣り上げてもモノが売れる最大のチャンス」なので、詐欺も当然あったことでしょう。
(ちなみに、ベルツは「風、薫る」の舞台となっている帝都医大病院で精神医学の教鞭をとっていた人物です。)
▪️提灯行列・奉祝式典・祝賀会など
地方でも各地で行われました行列や式典など。募金や寄付の募集、記念碑や銅像の建設なども増えたそうです。
記念碑や銅像以外にも、寺院、学校、橋、神社などでは、高額納付者の名前を石碑や額に刻むということもごく普通に行われたとか。
こんなふうに世の中がお祭り騒ぎになれば、「記念碑寄付」詐欺が起こっても不思議ではありませんね。
大日本帝国憲法発布を伝える新聞。(NHK「風、薫る」公式「X」より)
本当にあった東京府を騙った「腕時計」詐欺明治時代にあった、実際の詐欺事件を1つご紹介しましょう。
慶応4年(1868)8月、江戸府に代わって東京府が開庁。