朝ドラ『風、薫る』本当にあった“寛太みたいな詐欺”!七変化の詐欺師に重なる明治時代の弱者たち (4/9ページ)

Japaaan

直美に会いに来た目的は、直美が探している「産みの母親」の情報を届けにきたのでした。(意外と義理堅くていい人)

立派なスーツ・髭・山高帽という姿に驚いた直美が訳を問うと、「ここのところ、憲法発布で忙しくてさ」と言いました。

そして、いきなり芝居がかった調子で、

「え〜、この度“大日本帝国憲法発布の記念碑”を建設することになりました!そこで、皆様のような名士の方々の名前を記念碑に刻ませていただきます。一口50円から寄付を願います……ってな」

見栄っ張りの小金持ちに声かけると、おもしろいように金が集まる。どうせ、憲法なんか読んだことあるやつなんか、いやしないんだから」

と、言って嘲笑いました。

相変わらず、世の中のトレンドに乗る詐欺を働いている寛太。商売?は順調で東京から地方まで遠征してるようです。スーツも帽子も、全部儲けたお金で揃えたのでしょう。

実際に、「記念碑 寄付金 詐欺」は存在していたのでしょうか。

国家的イベントの便乗詐欺があった明治時代

実際、明治時代、国家的なイベントに便乗した商売・風説・募金の募集など数多く誕生した時代だったそうです。

明治22年(1889)2月11日の大日本帝国憲法発布のときは、日本中が祝賀ムードに包まれ、さまざまな出来事が起こっています。

▪️『絹布の半被』という噂

大騒ぎになったわりには、ほとんどの人が「憲法発布」という意味を理解してなかったので、「天子さまが絹布(けんぷ)の法被(はっぴ)を国民に下さるのだ」という噂が広まってしまいました。

▪️「憲法」そっちのけのお祭り騒ぎ

東京では通りは提灯や花で飾られ、屋台や山車が出て、人々は国旗を振って「万歳」と叫び回り大騒ぎ。

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