朝ドラ『風、薫る』りんのモデル・大関和が解任された本当の理由…今井医師のモデル・佐藤三吉が引き留めないわけ (4/9ページ)
仕事と講義と勉強で寝る時間もなく、ふらつきミスをおかしてしまう看病婦・ツヤ(東野絢香)。 NHK「風、薫る」公式サイトより
はっきり物申す和を嫌っていた男性医師ら大関和の「建議書」は巻紙に長文の達筆で書いたもので、“異様な迫力が溢れていた”そう。(原案小説より)
「謹んで書を医科大学第一医院外科監督佐藤教授閣下に呈す 妾熟々惟るに……」で始まった建議書は
▪️看病婦は過剰な労働で疲弊している
▪️看病婦の人数を増やし交代制にし睡眠時間を確保させる
▪️看病婦を「婦人矯風会」(※)「婦人衛生会」に参加させる
※婦人矯風会:近代日本における廃娼運動を担った女性団体
などと書き連ねてありました。ごく普通に考えれば、“看病婦”の人数を増やし交代制にして十分に休養と睡眠がとれるように改善したほうが、それだけ「看護」の勉強もはかどるはず。
現場経験のある“看病婦”が学んで知識を得て“看護婦”になれば、病院にとってもプラスになることなのですが。
ところがこれに激怒したのが、医局の男性医師たちでした。自分たちに何の相談もなく勝手に和が外科教授の佐藤三吉に渡したことで「許せん!」となったのです。
もともと、男性医師たちの中には「女で看護婦のくせに、男の医師に物申す」和を嫌う人もいました。
顔色をうかがわず、はっきりと物申す和が「気に入らない」と無視する男性医師もいたとか。
こういうことは令和の現代でもありますよね。