『豊臣兄弟!』光秀の心は“あの時”から壊れていた…呪縛を解かれた信長「ぜひもなし」は豊臣兄弟へのアンサー (8/9ページ)
俺の作った世は、あの二人が後を継いでくれる」という思いで言った言葉として登場しました。
前回、秀吉にいわれた「上様の国を照らし続けまする」に対する、アンサーでした。
「俺はここで死ぬ。仕方ない。お前たちに任せたぞ」という意味だったのでしょう。
……と、解釈したのですが、信長を演じた小栗旬さんも信勝に対し「そうは思わない。俺には未来を託せる人間がいるから、もう何の迷いもなくここで死ねる」という思いで演じたとか。
四方を炎に囲まれながらも、実は真っ暗闇の中に独りでいた信長。その手をひき、黄泉の国へと誘おうとした弟・信勝。
けれど、脳裏に蘇った豊臣兄弟の愛情が、「破壊しかしてこなかった血塗られた暗黒の人生」をまばゆく照らしてくれました。
少なくとも自分を認め付いてきてくれた兄弟がいた。ノブは独りで無力のまま最期を迎えたのではありませんでした。
憧れでもあった「兄を裏切らない弟」。豊臣兄弟に支えられてきた信長。(NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより)
新レジェンドになりそうな兄弟が軸の「本能寺」小一郎と会話したときの「かなわない兄だけれど憎んではいない」の言葉が、信長をトラウマから解放しました。
罪悪感に苦しまされてきた弟の幻影に対し、ニヤリと笑い「俺は、弟のお前にはかなわない兄だ」を取り戻した信長。
一貫して登場のときから、人物像が崩れることなく貫き通した小栗信長と、今までとは異なり「兄弟」と「信長の心」を軸に描いた『本能寺の変』。新たなレジェンドが誕生しました。