『豊臣兄弟!』明智光秀は生きていた?最期をぼかした演出と「光秀生存説」を史実から考察 (3/9ページ)
仏間で最後の問答を行う羽柴秀吉と明智光秀。(NHK『豊臣兄弟!』公式サイトより)
このシーンには、信長家臣団の実質的なトップ2ともいえる二人による、生死をめぐる底知れぬ緊張感がありました。
「手の込んだまねごとをせずに、さっさと首を刎ねろ」という光秀。
一方の秀吉は、「教えてほしい。なぜ上様を討ったのか。やはり信澄様と手を結んでいたのか」と問いかけます。
この問いは、自分が織田信澄(緒形敦)を庇ったばかりに、それが織田信長の滅亡につながったのではないかという秀吉の恐れから出た言葉でした。
光秀は、「此度のことは、自分一人で決めたことで、おまえなどには関わりなきことだ。思い上がるな。信長を討ったのはこの光秀だ」と、秀吉の疑念を完全に否定します。
そして光秀は、「信長の世ではなく、足利義昭様の世を見たかった」と言い切り、「悔いてはいない。存分に恨みを晴らすがよい」と、静かに秀吉へ語るのでした。
その後、仏間から出てきた秀吉は、「明智殿の首は百姓の落ち武者狩りに遭い、我らに届けられたことにする」と、福島正則(松崎優輝)、加藤清正(伊藤絃)に告げるのです。