ゼットリンカー、卸売業の商品登録を自動化しAIがタグ・説明文を生成した開発事例を公開。定型業務の自動化を人件費とシステム費で比較する進め方も示す (4/7ページ)
進む・変える・見送るの判断材料です
このうち当社が最も重視しているのが、STEP 01で「うまくいったと言える基準」を先に決めることです。基準を決めないまま試作に入ると、出来上がったものを前にして「すごいけれど、で、これは成功なのか」という議論が始まり、判断できないまま時間だけが過ぎます。何ができたらGOなのかを、関係者の言葉にしてから作り始めます。
■ コスト構造:「時給×人数」と「時給×人数+システム費用」を並べる
PoCの評価では、削減できた作業時間を人件費に換算し、自動化後に発生する費用と並べて比較します。
【現状】その作業にかかっている人件費
時給 × 担当人数 × その作業に費やす時間(月)
【自動化後】残る人件費+システム費用
時給 × 担当人数 × 残る確認・例外対応の時間(月)
+ システムの運用費(月)
+ 開発費(初期)
重要なのは、自動化しても人件費がゼロにはならないという点です。AIの出力を人が確認する工程や、例外的なケースへの対応は残ります。当社が設計段階で「AIに任せる範囲」と「人が確認する範囲」を切り分けるのは、この残る工数まで含めて見積もらなければ、比較が成立しないためです。
数値は業務ごとに大きく異なるため、当社が一般的な削減率を示すことはしていません。PoCで実際に動かし、御社の業務データで「何分が何分になったか」を測ったうえで、御社の時給・人数を当てはめて算出します。開発費を何ヶ月で回収できるかは、この比較から逆算できます。
■ 自動化と相性のよい定型業務、そのほかのテーマ
まず対象になりやすいのは、毎月くり返し発生し、手順がある程度決まっている作業です。発生回数が多いほど、うまく自動化できたときの効果も大きくなります。