【江戸の夜遊び】蕎麦をすすりながら街娼を眺める…現代人には理解不能すぎる江戸時代の娯楽「夜鷹蕎麦」とは? (1/5ページ)
江戸の夜には、現代では少し意外に思える娯楽がありました。それが夜鷹(よたか)見物です。
夜鷹とは市中に立つ街娼のことで、現代風に言えば立ちんぼといったところでしょうか。
もともと夜鷹というのは夜行性の鳥のことですが、彼女たちは夜に出現することから、この名前がつけられたのでしょう。ちなみに地域によって呼び名はちょっと異なるようです。
江戸の町では多い時で4,000人ほどの夜鷹がいたとされています。
江戸時代の下級遊女の苦しみ…”夜鷹”と呼ばれた女性たちの実態『天言筆記』には、夜鷹が珍しく出ると屋台が大繁盛したと記されています。彼女たちが姿を見せると多くの人が集まったのです。
屋台ではあんかけ豆腐や茶めし、燗酒、鮨、おでんなどが売られ、夜の町はにぎわいました。
土手に腰をかけ、蕎麦をすすりながら夜鷹を眺めるという風景もあったようです。今の時代ではちょっと理解しがたいですが、現代の夜桜見物に近い感覚だったようです。
こうした文化を支えていたのは、性風俗に対しておおらかな江戸人の気質あってこそだったようでしょう。
夜鷹の人気を示す資料として、夜鷹番付が作られたことも象徴的です。

