「妾5人と同居」勝海舟の妻・たみの壮絶生涯|瀧内公美が『逆賊の幕臣』で演じる賢妻が抱いた“深い恨み” (3/5ページ)
森田米子(もりた よねこ)
彼女も赤坂氷川邸で働いていたところを妾にされましたが、二人の間に子供はいなかったようです。
清水とよ(しみず とよ)
近所に住んでいた旧幕臣の清水家から迎え、五女の勝妙子(たえこ)を生みました。後に勝海舟は彼女を離縁して香川家へ嫁がせ、香川とよと名乗っています。
「おたみさま」と慕われた勝家のゴッドマザー
勝海舟の活躍は民子の支えあればこそ?(画像:Wikipedia)
まったく勝海舟の女好きには呆れますが、驚くべきは彼女たちが全員同居していたことでした。
妾たちは毎朝必ず民子に挨拶を欠かさず、民子もまた彼女たちやその子供たちに対して公平に接していたそうです。感謝やいたわりの気持ちを交わしたり、愛情をかけたりしていたことでしょう。
勝家の大所帯を取り仕切り、皆から「おたみさま」と慕われていた民子は、まさにゴッドマザーのような存在でした。
そんな民子の人徳に対して勝海舟も感謝しており、日ごろから「あれだけ多くの者がいて、家中に何の問題も起きないのは民子のお陰だ」「民子は俺には過ぎた妻だ」などと語っていたそうです。
どんな英雄でも庶民でも、家中にトラブルがあると、それにとらわれ実力を発揮できません。そういう意味において、勝海舟が遺した偉業の数々は、民子が支えてこその賜物と言えるでしょう。