なぜ同じ教え方では伸びないのか 「学び方」と性格に向き合う個別指導 (3/4ページ)
「分かった」と「できる」は違う

授業中に説明を聞き、生徒が「分かりました」と答える。
そこで授業が終わってしまえば、本当に理解したのかは確認できない。
個別指導で同学院が重視しているのは、「教えたこと」と「生徒ができるようになったこと」を分けて考えることだという。
その場では理解したつもりでも、翌日には解けなくなっていることもある。逆に、生徒自身の言葉で解き方を説明できれば、理解の程度を確認しやすい。そのため、解説だけで終わらせず、生徒にもう一度解いてもらったり、自分の言葉で説明してもらったりしながら定着度を見る。
定期テストや受験から逆算して、「いま何を優先するべきか」を考えることも重要になる。
すべての苦手分野を同じように勉強する時間があるとは限らない。次の試験までの期間や目標点によっては、今すぐ取り組むべき内容と、後回しにできる内容を分ける必要もある。
一方で、短期的な点数だけを追えば、生徒が指示を待つ学習になりやすい。「次は何をやればいいですか」と毎回聞く状態から、自分で課題を見つけ、学習計画を立てられる状態へどう移行するか。
個別指導にとって難しいのは、目の前のテスト対策と、長期的な自立学習を同時に考えなければならないことだ。
AIで教えられる時代に、講師は何をするのか
教育現場でも、AIを使った教材や学習支援ツールが広がっている。問題の解説をしたり、理解度に応じて問題を出し分けたりする領域では、今後さらにAIの活用が進む可能性がある。
そうなったとき、「知識を説明すること」だけを個別指導の価値にするのは難しくなる。