なぜ従業員は「本当の退職理由」を語らないのか 見えない不満を拾う外部窓口の役割 (2/4ページ)

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なぜ社内では話しにくいのか

コモンズリンクが運営する「サポキタ」は、企業の外部に相談窓口を設けるサービスだ。LINEやオンライン面談、Webフォームなどを使い、匿名での相談にも対応しているという。

従業員から寄せられるのは、明確なハラスメント相談ばかりではない。

「仕事量が多くてつらい」「上司の言い方が気になるが、これがハラスメントなのか分からない」「職場に居づらさを感じる」といった、本人自身も問題を整理できていない段階の相談もある。

こうした話は、社内の人事担当者にはかえって話しにくい場合がある。

人事部門は相談窓口である一方、評価や異動などにも関わる部署だからだ。相談者から見れば、完全に利害関係のない相手とは言いにくい。

外部窓口の意味は、その間に第三者を置くことにある。

もっとも、「外部だから安心して何でも話せる」と単純に考えることもできない。誰が相談内容を見るのか、会社へどこまで伝わるのか、自分が特定されないのか。そのルールが明確でなければ、利用者の警戒感は残る。

外部窓口を置くことよりも、「相談した後に何が起きるのか」を従業員へきちんと説明しておくことが重要になる。

個人の愚痴で終わらせない

サポキタでは、相談者本人の意向を確認しながら、必要に応じて企業側へ内容を伝えているという。その際、本人が希望しない限り個人を特定できる情報をそのまま共有するのではなく、相談内容を整理したうえで報告する。

例えば、一人から「上司との関係がつらい」という相談があっただけなら、個別の人間関係の問題かもしれない。

しかし同じ部署から似た内容が複数寄せられているのであれば、個人間の問題ではなく、マネジメントや組織運営に原因がある可能性も出てくる。田畑氏は、相談内容を一人の従業員の不満として処理するだけでなく、「どの部署から、どのような声が出ているのか」を見ることが重要だと話す。

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