安倍政権下で数少ない光明...七生養護学校「不当介入」都議らに勝訴確定 (1/3ページ)
先日の記事で簡単に触れた「七生養護学校事件」に関して、一筋の光明とも呼べる重要な判決が下った。 七生養護学校の教師・在校生・保護者らが、都や都議らの教育内容への介入は不当だとし、また生徒に対する性教育の内容を批判・中傷されたとして損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は双方の上告を退け、二審での判決が確定した。これにより、都及び都議らの介入は不当と認められ、被告は原告に対して210万円の賠償金を支払う事となる。今回敗訴した都議及び元都議は次の3名である。
土屋敬之(前都議・民主党~日本維新の会)
古賀俊昭(自民党・主権回復会顧問・※100人の会東京支部理事)
田代ひろし(前都議・自民党)
※100人の会とは、先日アップした山谷えり子の記事に登場した "あの会"
http://n-knuckles.com/case/politics/news001686.html
・地裁判決文(平成17年)
http://www.news-pj.net/npj/pdf/2009/nanao-hanketsu_20090312.pdf
・高裁判決文(平成23年)
http://kokokara.org/pdf/shoko/kokokara_kousai.pdf
・裁判支援サイト
http://kokokara.org/
前回の記事の内容と重なってしまうが、改めて七生養護学校事件がいかなるものだったか説明しよう。
七生養護学校で、知的障害を持つ在校生が性行為を行った事が発覚した。 これを受けて保護者らとの相談を繰り返した結果、生徒の問題行動を防いで安全な生活が送れるようにと、かなり踏み込んだ内容の性教育を行う事になった。しかし対象となるのが知的障害を持つ児童のため、普通の教え方では効果が見込めず、数え歌や人形を使ったり、実際に自分の身体を触らせながら性器を含めた各部位の名称を覚えさせるといった、独自の内容にせざるを得なかった。
この七生養護学校の「こころとからだの学習」は、その内容と効果を高く評価され、他の地域の養護学校の教師が研修に訪れるなど、新しい取り組みとして期待されていた。