うどん県・香川の絶対的地位が「揺らぐ」日 (1/2ページ)
県内の至るところにうどんの製麺所と店がある香川は、人口10万人当たりの消費量が全国ダントツ1位で、自他ともに認める「うどん県」だ。
ところがそんな「うどん県」に負けない「うどんの国」がある――という特集が日経新聞(電子版、2014年10月20日付)に掲載され、ちょっとした話題になっている。
うどん界の絶対王者・香川に戦いを挑む(?)恐れ知らずはどこかというと......意外や、「埼玉」だ。
埼玉では「ハレの日」はうどん埼玉では日照時間が長い気候を活かして小麦の栽培が盛んで、ハレの日を中心にうどんを食べる習慣が根付いている。
熊谷うどん(Nori Norisaさん撮影、Flickrより)
「生めん」と「ゆでめん」の生産量については香川の後塵を拝するものの、堂々の2位につけている。

2009年の「うどん-生めん類」生産量(「米麦加工食品生産動向」を参考に編集部作成)
明治時代には熊谷生まれの権田愛三が小麦の収穫量を4~5倍に増やす技術「麦踏み」を開発、全国に広めた。うどん界にとっては大功労者と言っていい。
海の幸のない埼玉にとって「うどん」は、地域ブランドとして有望なグルメ。加須うどん(加須市)や熊谷うどん(熊谷市)、川幅うどん(鴻巣市)、煮ぼうとう(深谷市)、すったて(川島町)など、ご当地うどんを盛り上げる運動が県内各地で活発になっている。
人口10万人当たりの「そば・うどん店」事業所数でいえば香川にははるかに及ばないものの、所沢市に本社のある「山田うどん」は、首都圏に180以上の店舗を展開し、埼玉のソウルフードとして定着しつつある。北尾トロさんによる著作も刊行され、メディアでも近年再注目が続くなど、埼玉のうどんカルチャーは今、ちょっとした盛り上がりを見せている。