つぶあん派VSこしあん派!味覚の境界は「名古屋」にあった (2/2ページ)

Jタウンネット

関東地方ではこしあんが一般的でつぶあんで勝負したのですが、こしあんを好む人が多いとのことで、今から24~5年前にこしあんまんの販売を開始したとのことです。

嗜好の地域差は小豆の品質の差?

そもそもなぜこのように東西で嗜好が分かれたのでしょうか?

食文化に詳しい名古屋女子大学短期大学部の遠山佳治教授によれば、小豆の品質の差とのこと。

主な小豆の産地は北海道と兵庫県丹波、そして岡山県備中です。

その昔、北海道産の小豆は皮がやわらかく煮崩れしやすかったため漉して使うことが多く、丹波や備中の小豆は大納言といって煮崩れしにくい品種だったため、皮つきで使われたそうで、流通エリアが限られていた時から、そのまま地域差が生まれたのではないかとのことでした。

現代でも愛知県でこしあんの進出を阻まれるのは、小倉トーストのイメージが強いからではないかとも言われています。

寒くなったら食べたくなるのは、ぜんざいやおしるこ。井村屋ではつぶあんを使用したものが「ぜんざい」、こしあんを使用したものが「しるこ」として販売されており、東海地方でも7対3でぜんざい派ですが、圧倒的なつぶあんの人気のはずが、この地方には忘れてはいけないあの商品が!

紆余曲折「しるこサンド」誕生秘話

48年前から販売している「しるこサンド」作っているのは、愛知県小牧市に本社のある松永製菓です。

お話しを伺ったのは開発者の一人でもある石山和義さんと、コンプライアンス室の藤田大輔さんです。

使っているのはもちろん、こしあん。だから「しるこサンド」というネーミングにしたそうですが、つぶあん人気のこの地方でなぜこしあんを使ったお菓子を作ったのでしょうか?

実は当初はつぶあんで試作したのですが、ビスケットに挟んで焼き上げたつぶあんがとてつもなく固くなってしまったこと、表面がボコボコして見た目も悪くなってしまったそうで、つぶあんを使いたくてもつかえなかったそうです。

その結果大ヒットし、この地方を代表するお菓子となりましたが、つぶあんに対する想いは消えていないとのこと。つぶあんのサンドを作るのは社の長年の夢、目標だそうで、引き続き開発はしていくとのことです。

「ぜんざいサンド」が発売されるのも楽しみですが、私は個人的にこしあん派です。しるこサンドはそのままで十分おいしいと思います。(ライター:神谷祐美)

「つぶあん派VSこしあん派!味覚の境界は「名古屋」にあった」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る