青酸変死:千佐子容疑者の異常な交友「13~14人と関係あった」

デイリーニュースオンライン

逮捕の影に高倉健氏の存在が
逮捕の影に高倉健氏の存在が

 妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。病院へ駆けつけた耕造の娘である尚子、朋美は小夜子の本性を次第に知ることとなる――。

 直木賞作家、黒川博行の最新作『後妻業(文藝春秋)』のあらすじだ。この小説を地で行くような事件が世間を騒がせている。

疑惑の女が敬愛していた高倉健

 昨年12月28日の夜、京都府向日市に住む当時75歳の筧勇夫さんが自宅で倒れた。妻の千佐子(67)が救急車を呼ぶが、救急隊員が駆けつけた時、勇夫さんはすでに心肺停止の状態、その日のうちに死亡が確認された。事件の匂いを感じた京都府警は勇夫さんの遺体を司法解剖にまわした。結果、血液から致死量を超える青酸化合物が検出された。

 すぐに自宅を捜索したが殺害の証拠となるものは出てこなかった。千佐子という女性は明らかになっているだけでも13~14人の男性と関係をもってきた。そのうち6人が死んでいる。勇夫さんもそのひとりだ。

 京都府警は知佐子に対し任意で事情聴取を行ったが、「私は殺していません」ときっぱり容疑を否定した。ただ、5人目の男性の血液が保存されていた。調べてみるとやはり青酸化合物が検出された。どう考えても怪しい。

 しかしいかんせん決定的な証拠がない。京都府警は24時間の行動確認を続けながらも逮捕には踏み出さずにいた。

 ところが逮捕の前日、千佐子が捜査員の前から突然行方をくらました。その直後、彼女は知人に電話をして「もう死ぬ」と悲痛な声で訴えたという。

 この事実を掴んだ京都府警は捜査員を総動員して千佐子の行方を追った。そして翌19日の朝、京都府警は証拠不十分のまま千佐子の逮捕に踏み切ったのだ。「容疑者死亡」という事態だけは避けたかったのだろう。

 しかしなにやら釈然としない。──死にたいと訴えている。死なれちゃ困るから逮捕する。分かったようで分からない話だ。

 そもそも千佐子容疑者はもっと以前からことあるごとに「死」を口にしている。テレビや新聞、週刊誌に取材されるたびに「もうあたしは生きている意味がない」「本当に死にたい」と語り、過去に関係を持った男性について質問されたときなど「先に死んでいった男たちがうらやましい」とまで言っている。

 当然警察の取り調べの中でも同じようなことは口にしているだろう。ではなぜ「今」なのか?

「高倉健さんが亡くなったからですよ」

 ある全国紙記者の言葉である。

「実は千佐子容疑者は高倉健さんと同じ北九州市の名門、東筑高校を卒業しているんです。そういったこともあって、どうやら彼女は健さんのことを敬愛していた。健さんが亡くなったことで意気消沈してしまったらしく、警察の行動確認を振りきってまで本当に死ぬことを考えたんです」

 死んだ男たちが残した多額の遺産を手に入れ、千佐子容疑者は不自由なく暮らした。しかしその人生は決して楽しいものではなかったようだ。 

(取材・文/DMMニュース編集部)

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