右脳人間と左脳人間がスパークする「極端な」静岡県 (2/3ページ)
静岡県を代表する景勝・三保の松原(Saku Takakusakiさん撮影、Flickrより)

そもそも、県民性研究の第一人者だった故・祖父江孝男氏をして、「その性格を一言で把えるのはむずかしいような気がする」といわせしめたのが静岡県民だ。
なにしろ静岡は広い。かつては伊豆、駿河、遠江と、3つの国があった。その方言の違いは以前にJタウンネットでも紹介したが(ドラマ「ごめんね青春!」の静岡弁に地元から異論!?)、性格も違うという。一般的には、
伊豆:のんびりしていて楽天的駿河:順応性が高いが自己主張に欠ける
遠江:せっかちで新しもの好き、独創性あり
(武光誠『県民性の日本地図』より)
と評される。
このようにまったく異なるタイプが共存している県だからこそ、右脳・左脳診断の結果にも大きな振れ幅ができた――その可能性は十分考えられる。ちなみに、上述の三重県も、地域によって気質のばらつきが大きいことで有名な県だ。
ノーベル物理学賞を受賞した天野浩・名古屋大教授を初め、発明家や研究者・技術者など「理系」の偉人を多数輩出した遠州人には、左脳タイプの面影が強い。対して順応性に富んだ駿河人は右脳タイプだろうか。
地域を超えた静岡県民の共通点として、未来志向で「積極果敢」(『県別性格診断』)ということがいわれる。両極端な右脳タイプ、左脳タイプが共存していることがある種のケミストリーを起こし、地元の活力につながっている――そう分析することも、あながちうがち過ぎとは言えまい。