このままでは、日本の動物園から「ゾウ」が消える (3/3ページ)
安佐動物公園の入園者は、年間約40万人から50万人で、これまで最も多かったのは、27年前、中国からレッサーパンダが来た年で、2番目に多いのは、ツキノワグマのクラウドの棒回しで注目を集めた2008年でした。
開園から43年、設備は老朽化が目立ち、園路の傾斜が急すぎて、車いすが登れない場所があるなど、問題があります。そのため広島市は、園全体の魅力アップを目指して、開園以来初の、全面リニューアルを検討しています。
現在の課題の一つは、古い展示状況です。動物と入園者を溝で仕切る方法は、臨場感が伝わりにくいとの指摘もあり、全国の人気動物園を参考に検討が進んでいます。
大阪市の天王寺動物園では、肉食動物と草食動物が互いに見えるなど、できるだけ自然界の緊張感を再現しようとする展示が好評です。また、動物の躍動感ある展示で人気を集めた、北海道の旭山動物園の工夫も、取り入れたいとしています。
現在、県外から訪れる人は、全体の一割にとどまりますが、今後は、遠くからでも来たいと思われる動物園を目指します。
ただ、リニューアル計画は、来年度以降設計が始まる予定で、総工費や、完了時期などは、決まっていない状況です。そのため、当面は飼育係による動物解説の頻度を増やす等、ソフト面での工夫にとどまるとのことです。
海外との連携、リニューアルでの魅力づくり、開園43年の安佐動物公園は、今後少しづつ変化していきます。(ライター:haruhana)