別府市が「留学生数日本一」になった結果、街はどう変わったか (1/3ページ)
大分県別府市は温泉湧出量・源泉数ともに日本一を誇る。この温泉都市にはもう一つ日本一がある。人口に占める留学生の割合が全国の市区で最も高いことだ(同市調べ)。
別府の街並み(Norio.NAKAYAMAさん撮影、Flickrより)
留学生の多い理由は、2000年に開校した「立命館アジア太平洋大学」の影響が大きい。11月1日現在の総学生数は5796人いるが(大学院生等含む)、国際学生は約2659人いる。
内訳はアジア系が圧倒的多数を占め、トップが「中国」の542人。以下、「韓国」が499人、「ベトナム」が423人、「インドネシア」が261人、「タイ」が222人と続く。

立命館アジア太平洋大学の正面玄関(JKT-cさん撮影、Wikimedia Commonsより) 昭和末期から衰退していた別府温泉を救った留学生
「住んでよし 訪れてよし アジアを結ぶONSEN都市」をキャッチフレーズに町づくりを進める別府には強力なライバルがいる。女性に人気の高い湯布院温泉だ。日本人団体客を主なターゲットにしていた温泉街は1970年代後半から観光客が減りはじめ、寂れていった。
「終わっている」とささやかれた時期が続いたが、21世紀に入り少しずつ活気を取り戻している。その原動力となったのは留学生たちだ。彼らが温泉街の通訳や観光ガイドを務めることで、海外、とくにアジアからの観光客が大勢訪れるようになった。