【パンチ佐藤】評論家からは聞けない「キャンプの裏話」 (2/3ページ)

日刊大衆



だから、シーズンが終わっても身体を100%から50%までにしか落としませんでした。そして1月の多摩川から徐々に上げていき、2月1日には「このまま開幕しても大丈夫」という状態にしていました。

選手には2月1日に「今年は燃えていますよ! 動きが違うでしょ!」と首脳陣にアピールしなければいけない選手、キャンプ中盤の紅白戦辺りから調子を上げていけばいい選手、オープン戦の残り3試合で帳尻を合わせればいい選手の3パターンがあります。

今では笑い話ですが、自主トレ黎明期、首脳陣(主にコーチ)はこんなことを言っていました。
「何で海外に行くんだ。ステーキは強火で焼いたらダメだ。炭火でじっくり焼かないといけない。ミディアムレアが一番だろう。暑いハワイへ行ってガンガン練習するよりも、寒い日本で走り込んでじっくり身体を作った方が良い。ステーキの焼き方と同じで身体の作り方も“じっくり”が大事なんだ」

全く持って何の根拠もありません。自身がそうやってキャンプインしたので違う形をする選手を受け入れられない。「知らない」というのは本当に恐ろしい。

身体を動かすには、やはり温暖な地でないといけません。冬場は(寒さで)身体が緊張し、(身体が)固まりやすい。猫背の状態でボールを投げ続けても良い結果は生まれません。硬直した中で過度な運動はケガにも繋がる。キャンプまでにコンディションを70%~100%へ持っていくには、海外での自主トレが効果的です。

最近は、自主トレのスタイルが二分。海外組と国内・沖縄組に分かれますね。なかでも沖縄組は、1月に自主トレをして、現地に滞在。2月のキャンプにそのまま合流という形が主流になりつつあります。

かつてはキャンプイン直前に球団行事があり、選手はそれに全員参加。一度、所属チームに戻っていました。最近はそれが強制でなくなったことから、沖縄組は本土に戻ることなく、キャンプに合流できる仕組みになったんです。

現役時代、僕はテレビ出演が多く、コーチから影で嫌味を言われているのを知っていました。そのため、2月1日には100%の状態に仕上げており、「パンチはオフ、テレビに出ていたけど、しっかり身体を鍛えていたんだ」と“形”で証明してきました。
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