記者に指切りげんまん…後藤健二さんの母が週刊誌に登場
- タグ:
-
イスラム国
過激派組織「イスラム国」に殺害された後藤健二さんの実母として、後藤さんの生前、外国人記者クラブで会見を開き、突如原発の話をするなどして一躍注目を集めた石堂順子さん(78)が、はやくも週刊誌のインタビューに登場だ。
今週発売の週刊女性で、石堂さんは「悲痛インタビュー130分」と題して、現在の気持ちから後藤さんの思い出まで、さまざまなことを語っている。
愛犬を抱き、満面の笑みで
まず最初に驚かされたのは、後藤さんの殺害映像が公開されてからわずか10日後にインタビューに応じている点。記事を読む限り、記者が強引に押し掛け、無理やりコメントを取ったという感じではない。それは、取材時に撮影されたものだという、愛犬を抱いて、満面の笑顔を浮かべている本人の写真を見ればわかるだろう。
石堂さんは、まず、自宅を訪れた記者にこんな言葉をかける。
「あなた、お母さんを悲しませないって、危ないところには行かないって、約束して。本当よ。じゃ、約束ね」
こういって、週刊女性の記者に指きりげんまんをさせたのだという。
そして、もう一つ不思議に思ったのが、後藤健二さんの遺影が置かれた“仏壇”だ。そこには、石堂さんが息子のためにもらった戒名が書かれた札板が置かれていた。“健生院法照和徳信士”――これが後藤さんの戒名だという。
しかし、後藤さんは1997年、プロテスタント系の日本基督教団田園調布教会で受洗した敬虔なクリスチャンだったはずである。大丈夫なのか? あるプロテスタントの教会に通う人物は次のように語る。
「受洗したクリスチャンが仏教の戒名をもらうなんて、本来、あり得ません。教会によっては、仏教のお寺やお墓を見ることさえも禁じている場合もある。ちょっと考えられませんね」
ちょうどバレンタインデーが近かったせいか、後藤さんについてこんな思い出も語っている。
「女の子にはモテたほうだと思います。バレンタインデーにいっぱいチョコをもらって照れていました。“そんなにチョコもらったの?”と聞くと、“ママ、自分が食べたいからそんなこと言うんだろ? 1個あげるよ”とか言って。傑作でしょう?」
記事ではこんな具合に、後藤さんの思い出を懐かしそうに語る言葉が多く見られる。しかし、話が後藤さんの妻や子どものことになると急にトーンダウンして、次のように語るのみだ。
「健二の奥さんや孫には会っていません。お互いにあまりにも衝撃が大きかったのではないでしょうか。そのように思っています。連絡がとれるほど心の整理はついていないと思います」。
そして、最後にはこう語るのだ。
「私は変わります。残りの人生、健二を誇りにして、マネをして生きていきます」
悲しい結末を迎えた息子の死を、無駄にはしまい――そんな心意気が伝わってくる、インタビューであった。
(取材・文/小林靖樹)