【日本人と覚せい剤】なぜ芸能人は薬物を使うのか (2/2ページ)
女性がセックスで覚せい剤を覚えれば、それが癖になり辞められないのはある意味当然である。今まで筆者が取材した覚せい剤使用者の女性のほとんどが、男性に知らない内に使用されて、それが癖になり止められなくなったという意見を数多く聞いた。意外に知られていないが、覚せい剤はその仕入れた時期などにより値段が変わり中に入る通称混ぜ物が全く違う。混ぜ物が入っていない、純度が高い覚せい剤は実は人気があまりない。眠れなくなり、食欲がなくなるだけだからである。
ASKAが当初言い張った「アンナカ」は馬に使う興奮剤であり、それが入る覚せい剤は「下ネタ」と呼ばれ値段が高い商品であるが、今ではほとんど流通していない。
この様に人によって、使い方が変わる覚せい剤は本当に怖い薬物である。覚せい剤で逮捕され、現在は出所している田代まさしなどは逮捕後の握手会で売人に握手の際に連絡先を渡されて、連絡を取ってしまい結局又逮捕されてしまった、という話もある。
覚せい剤を断ち切るにはその当時の関係を一切断ち切るしかない。誰もがそれを言うが実際にそれを実現する事は難しいであろう。まして、芸能人は自分が断ち切っても常に新しい魔の手が近寄ってくるからだ。そして、一度覚えた性癖等を簡単に治す事は出来ないからだ。覚せい剤依存は「一生の戦い」であり、治療に愛はいらない、とよく言うが、この言葉の意味はこうだ。
一生の戦いとは、脳がドーパミンを発し、その快感を覚えているからであり、愛はいらない、と言うのは誰かが助けてくれるからまだ平気であろう、という勘違いだ。一度は国も助けてくれる。それは逮捕されても初犯の場合、所持、使用の場合は執行猶予と言うチャンスを与えてくれるのだ。しかし、二回目はない。
ある程度の期間が開いてなければ間違いなく実刑である。芸能人の場合はまだ売れる、と何回も罪を犯しても芸能関係者などが興行などに使ってしまうから「世間が私を必要としてくれている」と、大きな勘違いをして再犯してしまうのだ。さて、この風潮は果たして正しい選択なのであろうか?
Written by 西郷正興
Photo by Angus柒