【淡路島5人殺害】新聞記者&リポーターが困惑「引きこもりすぎて痕跡がない」

デイリーニュースオンライン

平野容疑のTwitterアカウントより
平野容疑のTwitterアカウントより

 兵庫県・淡路島の洲本市中川原町で3月9日未明、2軒の民家で計5人の男女が殺害されているのが発見され、無職・平野達彦容疑者が殺人の疑いで兵庫県警洲本署に逮捕された。事件についての関与は認めているものの、捜査関係者によると9日の逮捕以降、「雑談には応じることはないが、特に取り乱した様子もない」という。

 その平野容疑者だが、その経歴はまさに百戦錬磨のベテラン新聞記者、週刊誌記者泣かせの経歴だ。現場で取材に当たっている地元新聞記者が語る。

「ひと言でいえば“ウルトラ・ニート”だからです。中卒後、神戸市内の高校に進学して2年生で中退したといわれますが、本当に進学したのかどうか……。何せ、中学時代に酷いいじめに遭い、それから不登校の引きこもりという経歴です。進学した高校もほとんど行っていないという話も聞こえてきます」(地元紙記者)

 中学時代から自宅で引きこもっているせいか、近隣住民の間でも平野容疑者を見かけたという話はほとんど聞こえてこない。地元住民が話す。

「報道ではいろいろトラブルがあったといわれています。でも、ここは農家の多い地方ですから。一軒隣といっても、結構な距離があります。なので平野容疑者という人物が本当にいたのかどうか、それすらもわからないんですよ」

唯一の手がかりである病院で聞いてみると意外な答えが

 このように実社会で生活していた痕跡がほとんど見当たらない。ちなみに平野容疑者が自身のTwitter上で名指しした政党や宗教団体にもコメントを求めたが、いずれも「実際に関わりがあったのかどうか確認できなかった」という回答で一致した。ある政党の会合に意味不明な言葉を発して乱入したという噂もあったが、そうした事実も確認できなかった。

 Twitter上には、平野容疑者が『集団ストーカー認知・撲滅』(安倍幾多郎著、パレード刊)を贈りつけた日本共産党からの礼状がアップされているが、これも同党関係者によると、「書籍を贈ってこられたので礼状をお送りした」という以上の関係はないようだ。

 そうしたなか、唯一、平野容疑者と社会との関わりの可能性が見出せたのが、明石市内にある病院だ。その病院を直撃すると、「通院していたかいないかを含めてお応えできない」という。そこで診察を終えて出てきた人、何人かに話を聞いた。

 Twitter上にアップされていた平野容疑者の写真を見せると、若い男性が小さな声で答えた。

「見かけたことはあります。多分、この人です」

 いくら情報化社会だといっても自宅でずっと引きこもっていれば、何の個人情報も外には漏れない。まさに現代社会の死角といったところか。加害者の情報がまったくないことに、新聞記者や週刊誌記者、テレビ局のリポーターは厳しい取材を強いられている。

(取材・文/川村洋)

「【淡路島5人殺害】新聞記者&リポーターが困惑「引きこもりすぎて痕跡がない」」のページです。デイリーニュースオンラインは、警察殺人事件ストーカーtwitterマスコミ社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧