[復刻大衆1985]「ラブホテル」主婦殺人事件~火遊びオバサンとマザコン坊やが演じた最後の夜の“一心不乱” (2/2ページ)

日刊大衆



“一緒に死んでやる”
と叫んだIは、Nさんをフトンの敷いてある六畳の和室まで引き戻し、犯行におよんだのだった。

Nさんを絞め殺したあと、Iはホテルのメモ用紙にポールペンで“二人は無理心中だから勘弁して下さい。IとNより両親へ”という遺書めいたメモを残し、右手首をホテルの軽便カミソリで切って自殺をはかった。

しかし、死に切れず、午前六時半ごろホテルを出て国鉄桜木町駅から京浜東北線に乗った。
行くあてもなく横浜―大宮間を二往復したのち桜木町駅に戻り、実家に電話して、ことのしだいをつげ、母親に付きそわれ自首してきた。

殺されたNさんは、会社員の夫(42)と、高校生(17)と中学生(14)の二人の男の子のいる人妻だった。

犯人のIは昭和四十八年に横浜市南区内の中学校を卒業後、地元の電機メーカーの工場に就職したが二年で退社。そして、家具店に三年ほど勤めたが、そこも二十一歳の時にやめている。

その後は、調理師見習として横浜市内の飲食店を転々とするという浮き草くらだった。

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