「喪女」のひたむきな努力と悲哀のエッセンス『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』 (1/2ページ)

あにぶ

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(c)谷川ニコ/スクウェアエニックス・「ワタモテ」製作委員会
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(c)谷川ニコ/スクウェアエニックス・「ワタモテ」製作委員会

『 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 』はスクウェア・エニックスのオンラインマガジン『ガンガンONLINE』に連載中の谷川ニコさんのマンガをアニメ化したもので、2013年7月より3か月間放送されました。モテたくてモテたくて仕方がない女の子が、「高校デビュー」を果たすべく努力をするのですが、そのほとんどが空回りをして、奮闘虚しく失敗に終わり、更なる努力をするけれどもそれも失敗して・・・、という中で、少しずつ成長する、かと思ったらまったく成長しないというアニメ的ではない「リアル」な人物像をギャグタッチで描いた作品です。

■モテたいけれども何をやっても失敗する主人公「もこっち」

主人公の黒木智子(もこっち)は、異性にモテたくてモテたくて仕方がない女の子。高校生になり、きっと男の子にモテるだろうという根拠のない自信に満ち溢れていましたが、現実は非情で、学校の席は「主人公席」(最後列窓側)にもかかわらず、誰からも声をかけてもらえない。自分もどう話しかけてよいのかわからない。結局いつも一人ぼっち。

そんなもこっちが、いろいろとモテるべく奮闘するのですが、すべて失敗してしまいます。フラグはすべてへし折っていくスタイル。文化祭では目立とうと何かしようとして自分の手を切ってしまう、花火を見に行こうとしても叶わず、自分一人でさびしく花火をすることで満足してしまう。コミュニケーション力を身につけて一発逆転しようと行った先が歌舞伎町・・・。「モテたい」という目的に対してもこっちが取る「手段」が、ことごとくずれているのです。案の定失敗して、他人を恨む。

■他人をdisっていくスタイルの自意識過剰キャラ

もこっちはモテたいために努力は惜しまないのですが、基本的に自分の壁を取り払うことはしません。自分の「安全」を確保したうえで、大きなリスクを取りに行くためにことごとく失敗していきます。

基本的に男にモテる女性はすべて「ビッチ」。

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