日本随一の「おもてなし」の伝道者が語る、心を通わせ合うことの大切さ【藤岡弘、INTERVIEW】 (1/5ページ)

タブロイド

日本随一の「おもてなし」の伝道者が語る、心を通わせ合うことの大切さ【藤岡弘、INTERVIEW】

日本には古来より「おもてなし」の精神が根付いているといわれる。しかし、日常生活において誰かと接したとき、真に相手の心を感じられることはそう多くはない。客としてホテルやレストランを利用する際はもとより、クライアントや企業からのメールをマニュアルライクだと感じることもしばしばだ。

そうした世情をよくないものだと批判し、理想論を並べたてるのは簡単である。しかし、実際に人の心を動かし、世の中を変えることは困難極まりない。第一に、「おもてなし」の心を持つことがいかに尊いことであるかを伝えるためには、本人がそれを実践できていないといけない。無論、うわべの作法によってではなく、「心の底から湧き出る想いによって」である。

そう考えたとき、おもてなしの「真の伝道者」にふさわしい人物として真っ先に思い浮かぶのが、藤岡弘、さんだ。

幼いころより探究している武士道の精神に則り、人を想い、自然を尊び、生かされていることへの感謝を忘れないことの大切さを説き続けているばかりか、近年では、おもてなしの心を反映させた「珈琲道」でもそれを表現する藤岡さんに、インタビューを試みた。

一杯のお茶や珈琲によって、もてなし手とお客の心が繋がる

――藤岡さんは客人をおもてなしする際、ご自身で淹れた珈琲を茶道の茶器で点ててお出しすることもあるそうですね。

そうなんです。私は、珈琲は香りで楽しみたいのでドリップで淹れているんですけど、客人をもてなす際には、淹れた後に茶器で撹拌することもあります。そうすると、抹茶同様にふわっと泡立ち、まろやかな味わいになるんです。

日本人は日本人的な珈琲のいただき方、点て方に堂々と挑戦してよろしいんじゃないかと思って、茶道の作法を取り入れてみたのがきっかけですね。茶道では、心を込めておいしく点てることで、お客がもてなし手の気持ちまで味わうという、「お茶を点てた人とお客との心の一体感」を大切にしてるんですよ。

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