首相官邸ドローン墜落事件の深層...3年前に予期されていた「放射能テロ」 (4/4ページ)

東京ブレイキングニュース

先にも述べたが、今回取り上げたEARTHSHIELDは、元々ビルの外壁の測定を仕事にしていた企業であり、最初から放射能の専門家だった訳ではない。生きるために仕方なく知識と技術を身に付けて行っただけである。であるならば、邪心を抱えた人間が同等の技術を編み出さないと誰が保証できようか。

 アウトローな連中であれば、ホームレスにいくばくかの金を握らせて、山奥の小屋で精製作業をさせるくらいの無茶をすぐに思い付くはずだ。なんせ政府がまともな情報を発しないのだから、測定器を持って歩き回れば放射能汚染された土など取り放題であるし、汚染されたゴミの管理も裏に潜む危険と比較したら緩すぎる有り様である。 ネットにも放射性廃棄物の仮置き場の写真がいくつも出回っているが、袋に入れられて野ざらしにされており、周囲には防壁も何もない。 これでは夜中にトラックで乗り付けて何袋か盗んで来るくらい簡単だし、もしかすると表面化していないだけで、すでにそうした事件が起きているかもしれない。

●すべての日本人がテロ被害に遭う可能性を最優先して考えるべき

 今回のテロは、最前線で放射能問題と戦っていた人間があちこちで声を挙げていたにもかかわらず、民主~自民と政権が変わっても、実に呑気な臭いものに蓋の対策しか講じてこなかったツケとも言える。しかし、この一件は「ざまあみろ」では済ませられない。 民主も自民も政府がどうしようもない点はさておき、我々すべての日本人がテロ被害に遭う可能性を最優先して考えるべきであろう。今やるべきは、より深刻な被害が出る前に、放射性廃棄物の厳重な管理システムを作る事だけであり、その為には放射性廃棄物の盗難といった犯罪に対する厳罰化も必須だ。

 日本には被災地を中心に、何年も前からEARTHのように優れた技術を持った民間企業がいくつもあったのに、政府は後始末をゼネコン任せにしてしまい、そうした末端の企業に全然お金が落ちず、より効果的な活動をしたくても出来ないという酷い状況を生み出した。しかも、そのような背景があった事はまともに報道されず、国民には知らされていない。 こんな腐り切った "日本のやり方" がいかに大間違いか、このままではより本格的な放射能テロという形で、嫌でも思い知らされる日が来てしまうかもしれない。

Written by 荒井禎雄

Photo by 官邸に墜落した機種といわれる「Phantom 2」

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