『ホーンズ 容疑者と告白の角』アレクサンドル・アジャ監督にインタビュー (2/6ページ)
その中で、主人公が堕天使のような存在であり、始めは愛に満ち溢れていて、段々と悪魔になっていくキャラクターであるところは確かに悪魔、あるいは堕天使という「ヒーローのオリジンもの」と言えるかもしれない。
――監督の好きなスーパーヒーロー作品は何でしょうか?
アジャ:好きな作品はたくさんあるから選ぶのは難しいけど、最近で言えばクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』シリーズ。特に「シュールさ」と「ダークさ」を持ち合わせている『バットマン ビギンズ』は素晴らしいヒーローのオリジンものだと思う。
でも他にもっとクラシックな、例えば最近は『ベン・ハー』の事をちょっと考えたりするね。あれもヒーローが生まれ、そして倒れ、そして、また再生するという物語で、非常に好きな作品なんだ。
――本作での残酷描写や悪魔の姿、蛇はCGを使わずに撮影している部分も多いと思うのですが、監督がCGと特殊効果を混ぜることにこだわる理由はなんでしょうか? また、そういった点で監督が影響を受けた作品があれば教えてください。
アジャ:僕自身、テクニックはミックスすることが一番いいと思っている。VFXとCGだけ、あるいは全部実際にやって撮影すると、どちらにしても観客は何か作り物のように感じてしまって、せっかく(作品へ)入りこんでいたのが、スポイルされてしまう事があると思うんだ。
どんな映画に対しても、観客は強く、中へ入っていけるような、究極の映像体験というのを求めていると思うから、それを作るためには両方をミックスする方法しかないと自分は信じている。「ここが嘘っぽい」、「ここが作り物っぽい」、「ここがリアルだね」といったバランスも綺麗にとれると思うしね。
特に、そういったタイプの作品のバランスで影響を受けた作品はないけれど、例えば『ジュラシック・パーク』も1本目はもちろん革新的だったけど、2本目でさらに良くなったと思うんだ。